教材の構成

国内編 13話 海外編 15話

 

また、それぞれの話題はつぎのような構成になっいます。

 

●ページ1:話題のタイトルとイラスト

●ページ2-3:リスニングの英文と、スピーキングの和文。

●ページ4-5:「リスニング特化トレーニング」

●ページ6:「スピーキング特化トレーニング」

●ページ7:「プラスα」(表現力をさらに伸ばすための文例)


 

学習の仕方 

学習にあたって大切な点

学習にあたっては、次の3つの点をしっかりと理解してください。

 

①”リッスントーク”は学習のほとんどが音声トレーニングだけで済むように作られていますが、決して無理をせずに、必要に応じてどんどんテキストを確認しながら練習してください。

 

※「聞き流し」をしていては、いつまでたっても英語は身に付きません。

 

②学習は初めから完璧を目指さず、8割ぐらい出来るようになったら次の練習や話題に移るようにして下さい。これを繰り返すことで、無理なく効果的に英語力を伸ばしていくことができます。

 

③学習は、1日20分を目安に行ってください。

 

「リッスントーク」は、リスニング力とスピーキング力を一つにテキストで身に付けることのできる今までにない教材です。また、音声トレーニング中心の学習とコンパクトなテキストにより、いつでもどこでも空いている時間を活用して学べます。

学習の手順

 学習は、次の順序で行います。

 ①「リスニング特化トレーニング」

 ②「スピーキング特化トレーニング」

 ③「プラスα」

 スピード感のある学習を行いたい場合には、先にすべての話題について①と②を終了させ、最後に「プラスα」を行うことをお勧めします。

 

<1>リスニング特化トレーニング

 

 テキストには次のように、英文、区切り訳、和訳が記載されています。

また、必要に応じて語句の用法などのワンポイント解説も入っています。

 

I have          /  some places    /   in mind,

僕は持っています。  いくつかの場所を  心の中に←チャンク訳

いくつか候補はあるんだけど←和訳

 

but / is there   / any place  / you recommend?

でも ありますか? どこか場所  君がお薦めする←チャンク訳

どこかお薦めはありますか?←和訳

 

 ご覧のように、「区切り訳」と「和訳」を交互に見ることで、「英語を英語の順序でしっかりと理解する」ことができるようになります。これが、特長です。「チャンク訳」では大ざっぱに区切り過ぎるため、ここまで精密に英語をとらえることはできません。もちろん、決まり文句など、区切ると不自然になるものは英語のまま吸収するように配慮されており、ネイティブの感覚が短期間でつかめます。

 音声は、ひとつひとつの英文について以下のように入っていますので、ていねいに練習を行ってください。

 

 ①[イントロ]話題の全部の会話

 ②ナチュラルスピードの全文

  → ここでは、音に集中して音声を聞き取る努力をしてください。

 ③超スローの「区切り英文+区切り和訳」

  → 英語が単語レベルではっきりとつかめるまで、しっかりと聞いてください。また、区切りごとにその和訳がありますので、英語が読まれた直後のポーズの間に、その和訳が思い浮かぶように練習してください。

 

 ④ナチュラルスピードの全文

  →読まれた後に、短いポーズがありますので、そこで(意味を考えながら)素早く英語を口に出してリピートする練習をしてください。

 ⑤[まとめ] 話題の全部の会話

 

[学習の目標]

 ①から⑤までのトレーニングを8割程度の完成度で繰り返しながら習熟していき、最終的に[まとめ]の英文を聴いて、意味を理解しながら、同じリズム、同じイントネーションで、そっくりとシャドーイングができるようなれば合格です。

 

※シャドーイングとは

聞こえてくる英語に対して、一瞬遅れて、影のように後を追って読み上げる練習です。声に出して読む必要はなく、ささやくようにできれば十分です。

 

<2>スピーキング特化トレーニング

 瞬間通訳のトレーニングを行います。瞬間通訳というのは、日本語を聞いたあとに、瞬間的にそれを英語にして口に出す練習方法です。瞬間的にスラッと英語が言えるようになると、その英語は実際の会話で使えるレベルにまで身に付いています。

 ※「英作する」という発想は捨ててください。英作をしていては、英語は話せません。

 

 テキストは次のように構成されています。

 

 観光でここに来ているのですか?

 

 Are you here on vacation?

                           on business?(仕事で)

 

 音声は次のように入っており、それぞれの音声の後に短いポーズが置かれていますので、そのポーズの間にリピート練習を行ってください。

 

①日本語

②ナチュラルスピードの英語

 ⇒リピート練習(ささやくようにして、素早くリピートします。)

  ※初めは心の中で繰り返す感じで構いません。

③日本語

④超スロースピードの英語

 ⇒リピート練習

⑤超スロースピードの英語

 ⇒リピート練習

⑥ナチュラルスピードの英語

 ⇒リピート練習

[学習の目標]

 ①の日本語の後にあるポーズの間で、対比する英文を素早くスムーズに言えることが出来るようになれば、合格です。


<3>プラスα

『プラスα』の音声は次のように入っています。「スピーキング特化トレーニング」と同様、日本語の後のポーズで瞬間通訳が出来るようにしてください。


日本には何度来たことがありますか?

 How many times have you been to Japan?

     →これが初めてです。

  This is my first time.

    →3回です。

  Three times. 

 

 

学習スケジュール例

 学習効果は、時間だけでなく、「どれだけ集中できるか」によっても大きく違ってきます。出来るだけ集中して学習するようにしてください。

 

 ※以下は、すべての学習が終了した後に「プラスα」を行う学習パターンです。

 

パターン1 1日20分の学習

 

 初めの2日=「リスニング特化トレーニング」に集中します。

 次の2日=「スピーキング特化トレーニング」に集中します。

  ※これで8割程度まで仕上げて、次の話題に移ります。

 4〜5話題終了したら、3日かけて復習を行い、完成度を9割にまで高めて次の話題に移ってください。

 あとは、この学習パターンを、完成度がほぼ100%になるまで繰り返します。これによって7か月か1年で、「プラスα」を含めたすべての話題をマスターすることができます。

 

パターン2 1日20分×2回の学習

 

 1日に20分であれば日常生活のどこかに必ず見つけることができますので、それをうまく活用すると、1日20分×2回=40分程度の学習は行えます。この場合には、5か月〜7か月ですべての話題をマスターすることができます。できるだけ早く進歩を実感したい方には、この学習パターンをお勧めします。10分ずつ細かく分割したり、日によって学習時間を変えるなどして、柔軟に、無理をしないようにトレーニングするのがコツです。

 

注意点

 

 学習するときには、密閉度の高いイヤーフォンやヘッドフォンを使用し、なるべく音声がクリアーに聞こえる状態にしてください。雑音が有る方が実践的であるとする考え方もありますが、これはお勧めできません。トレーニングの初期においては「正しい型(音声)」を確実にインプットすることがまず重要だからです。